- 初めに
- 児童発達支援とは?
- 児童発達支援と「療育」は同じ?
- 児童発達支援はどうやって利用するの?
- 児童発達支援の施設はどうやって選べばいい?
- まずは「通いやすさ」を確認する
- 送迎の有無を確認する
- 子どもに合った支援内容か確認する
- 個別支援と集団支援のバランスを見る
- 施設の雰囲気を実際に見る
- 実際に通っている子どもたちの様子を見る
- 職員に何でも質問してみる
- 保護者とのコミュニケーション方法を確認する
- 「施設の強み」だけではなく「苦手なこと」も聞いてみる
- 「親が通わせやすいか」も大切
- 児童発達支援の見学で確認したいチェックリスト
- 児童発達支援は「見学してから決める」のがおすすめ
- 親ができることは「子どもを変えること」だけではない
- 児童発達支援を探すときは、まず相談することから始めよう
- 童発達支援を利用するなら、こんな本もおすすめ
- まとめ:児童発達支援は「子どもと家庭に合う場所」を探そう
初めに
「子どもの発達について相談したら、児童発達支援をすすめられた」
「児童発達支援という名前は聞いたことがあるけれど、具体的に何をするところなの?」
「近くにいくつか施設があるけれど、どうやって選べばいい?」
子どもの発達について悩んでいる時、こうした疑問を持つ保護者は少なくないのではないかと思います。
児童発達支援は、未就学の子どもを対象として、発達や生活上の困りごとに応じた支援を行う、障害児通所支援のひとつです。
ただし、同じ「児童発達支援」というサービスでも、事業所によって支援内容や雰囲気、通所方法などには違いがあります。
その為、施設選びでは「家から近いから」という理由だけで決めるのではなく、子ども本人が安心して通えるか、家庭の生活に無理なく組み込めるか、必要としている支援を受けられるかという視点で比較することが大切です。
我が家の娘は発達にゆっくりさがあり、現在も児童発達支援施設に通っています。
初めは「児童発達支援施設ってなに…?」という疑問を抱え、そこがどうところかも、どうやったら利用できるのか、どんなことをするのか等も全くわからないところから始まりました。
またいろいろな児童発達支援施設を調べて見学して、いくつかの事業所を利用したり、その中ではわけあって辞めてしまったこともありました。
結果的には娘はそれらの事業所に通って支援を受けたことにより、確実に発達は伸びていったのではないかと思っています。
そんな私の実際の経験談も交えながら、この記事では 児童発達支援とは何なのか、利用するために何が必要なのか、施設を選ぶときのチェックポイント、見学で確認したいことまで、保護者向けにわかりやすく解説していきます。
児童発達支援とは?
児童発達支援は、発達に関する支援が必要な未就学の子どもに対して、日常生活における基本的な動作や知識・技能、集団生活への適応などに関する支援を行う、障害児通所支援です。
児童発達支援センターや児童発達支援事業所などで提供されています。
児童発達支援は単に「子どもに何かを教える場所」というわけではありません。
子どもが、
- 自分の気持ちを伝える
- 他の子どもと関わる
- 着替えや食事などの生活動作を身につける
- 遊びを通して経験を増やす
- 集団生活に少しずつ慣れる
といった経験を積みながら、その子らしく生活していくための力を育てていく場所です。
また、保護者への相談や助言など、家族への支援も児童発達支援の重要な役割です。
児童発達支援と「療育」は同じ?
「児童発達支援」と一緒に「療育」という言葉を聞くこともあるでしょう。
療育は、子どもの発達や生活上の困りごとに応じて、必要な支援を行うことを指して使われる言葉です。
児童発達支援事業所では、遊びや活動などを通して、子どもの発達を支援していきます。
ただし、事業所によって活動内容は大きく異なります。
運動を多く取り入れているところもあれば、言葉やコミュニケーションを重視しているところ、集団活動を中心としているところ、個別支援に力を入れているところなどがあります。
そのため、「児童発達支援ならどこでも同じ」と考えないことが、施設選びのポイントです。
児童発達支援はどうやって利用するの?
初めて利用する場合、ここが一番わかりにくいところかもしれません。
一般的には、自治体への申請や支給決定などの手続きを経て、事業所と契約して利用する流れになります。
具体的な手続きは自治体によって異なる場合があるため、まずは住んでいる市区町村の障害児支援担当窓口や、こども家庭センターなどに相談してみるとよいでしょう。
大まかな流れとしては、
- 子どもの発達について相談する
- 利用したい児童発達支援事業所を探す
- 施設を見学・相談する
- 自治体に利用に関する申請をする
- 支給決定・通所受給者証などの手続きを行う
- 事業所と契約する
- 利用開始
という流れになります。
なお、必要な書類や手続き、利用できる日数などは自治体や子どもの状況によって異なるため、早めに自治体へ確認することをおすすめします。
うちの場合は、1歳半検診の時に発達について保健師さんに相談して、保健師さんからは「そのまま様子見で」と言われていました。
でも、そのまま様子見をしていっても、どうなったら療育を受けたらいいのか?どこまで様子見でいいのか?などが自分で判断できるかどうかがわかりませんでした。
あとは調べてみて早期療育を受けてもらうことが子供にとって最良だというのは感じていました。
なので、自主的に市の発達相談センターに電話して相談し、そこから母子で面談を受けた結果、病院の受診やリハビリ、児童発達支援施設などの療育につながっていくことになりました。
保健センターなどで「様子見で」と言われて、悩んでしまう親御さんは多いという話も聞きます。
私としては悩んだりモヤモヤするなら、1度検診などで様子見と言われても、自主的に相応の機関に相談してみるのもいいのではないかと思っています。
また、利用者負担についても制度があります。
こども家庭庁によると、就学前の障害児の発達支援については利用料が無償化されています。
ただし、食費などが別途必要になる場合があります。
「利用料が無料だから、施設にかかる費用はすべてゼロ」とは限らないので、契約前に費用について確認しておきましょう。
児童発達支援の施設はどうやって選べばいい?
ここからが施設選びの本番です。
近所を検索すると、複数の児童発達支援事業所が見つかることがあります。
「どこも同じように見える……」
と思うかもしれません。
しかし、実際は全くそんなことはありません!!
施設によって、
- 支援方針
- 活動内容
- 子どもの人数
- 職員の配置
- 施設の広さ
- 個別支援と集団支援の割合
- 送迎の有無
- 利用時間
- 保護者との関わり方
などが全く違います。
そこで、施設を比較する時は次のポイントを確認してみましょう。
まずは「通いやすさ」を確認する
意外と重要なのが距離です。
どれだけ魅力的な施設でも、毎回通うことが大きな負担になると、長く利用するのが難しくなる場合があります。
特に、
「週に何回通うのか」
「保護者が送迎するのか」
「送迎サービスがあるのか」
は事前に確認しておきましょう。
車で20~30分程度なら問題ない家庭もあれば、毎日の送迎を考えると近所のほうがいい家庭もあります。
大切なのは「一番近い施設」を選ぶことではなく、家庭の生活リズムに無理なく組み込める距離かどうかです。
また単独通園か、母子通園かどうかによっても事情が変わってきます。
単独通園であれば親の送り迎えはたまにある程度で済むかもしれませんが、母子通園の場合は毎回子供を連れて行って帰ってくることになります。
そういったとこからくる親子の疲労度やスケジュールを考えると、大切なポイントになると思われます。
送迎の有無を確認する
送迎サービスがあるかどうかは、働いている保護者にとって特に重要です。
ただし、送迎がある場合でも、
- 自宅まで来てもらえるのか
- 園から送迎してもらえるのか
- 送迎範囲はどこまでか
- 何時ごろ送迎になるのか
- 送迎車に何人くらい乗るのか
- 送迎スタッフは誰なのか
- どれくらいの時間を車に乗っているのか
- 送迎者の車種、チャイルドシートなどの設備
などを確認しておきましょう。
「送迎あり」と書いてあっても、自宅が送迎エリア外ということもあります。
また、送迎時間によっては保育園や幼稚園との調整が必要になることもあります。
実際に複数の児童発達支援施設を利用してみて、こちらもまた施設によってかなり違いがあったことがありました。
ある施設は、車も軽自動車で、チャイルドシートは車にきちんと固定されていない、安価なブースターシートのようなものが使われており、子供の年齢が低くてもそれを使用していました。
心配になり、子供の対象年齢と使用方法に合ったものか確認してみると、問題ないとの返答を受けました。
また送迎対応のスタッフさんもいつも1名で、朝は送迎後の施設での活動に遅れないように、いつもせかせかと焦っている様子で、朝と夕方の送迎の際にスタッフから親への声掛けがほとんどありませんでした。
その為連絡ノートに書いてあること以外は子供の様子がわからなかったり、聞きづらかったりすることがありました。
しかし別の施設の場合は、送迎車はワンボックスカーに近い大きめの車種で、運転手さんと 子供と親に対応するスタッフさん1名の計2名で送迎に来てくれていました。
チャイルドシートもきちんと年齢や体格に合った、座席にしっかり固定がされているある程度の値段のものを使用してくれていました。
そして何よりも、送迎の際にスタッフさんが母子に優しく声をかけてくれ、子供や親の体調を聞いてくれたり、子供の話を優しく聞きながら誘導してくれたりしていました。
その時は、正直「同じ児童発達支援施設でここまで違うのか…!」と驚きました。
そしてこういった実際のところは、利用をしてみないとわからないところもあるかもしれません。
なのでできれば、利用している・したことのある人からの情報を聞けると1番いいのかもしれません。
ネットでは児童発達支援施設の情報というのはあまり載っていないので、同じような子供の発達についての悩みがあるママさんとつながったり、病院の家族会に行ったりして、情報を得ていくといいかもしれません。
子どもに合った支援内容か確認する
施設選びでは「何をしてくれるか」を確認することも大切です。
たとえば、
「言葉の発達を伸ばしたい」
「友達との関わり方を経験してほしい」
「落ち着いて活動する経験を増やしたい」
「着替えや食事などの生活動作を練習したい」
など、家庭によって希望する支援は違うと思います。
施設のホームページを見るだけでなく、
「うちの子の場合、どんな支援が考えられますか?」
と直接聞いてみましょう。
児童発達支援では、子どもの発達状況や特性、家庭環境などを踏まえて支援計画を作成し、支援を行っていきます。
国のガイドラインでも、子ども本人と家族のニーズを踏まえた支援が重要とされています。 農林水産省
個別支援と集団支援のバランスを見る
施設によって、個別活動が多いところと集団活動が多いところがあります。
どちらが良いということではありません。
大切なのは、子どもに合っているかどうかです。
たとえば、
「人が多い場所が苦手」
「大きな音が苦手」
「まずは先生と1対1で関わる経験を増やしたい」
という子なら、個別的な関わりを取り入れている施設が合うかもしれません。
一方で、
「同年代の子と遊ぶ経験を増やしたい」
「集団の中で過ごす練習をしたい」
という場合には、集団活動の内容も確認してみるとよいでしょう。
施設によっていろいろな強みや弱みがあると思うので、そこを見極めて、子供にとってどこが最適か、必要な支援を受けられるかどうかを考えていく必要があります。
施設の雰囲気を実際に見る
ホームページだけではわからないのが、施設の雰囲気です。
だからこそ、できるだけ…いや絶対に、見学することをおすすめします。
私の個人的な意見としては、見学せずに子供を児童発達支援施設に入れることは、ありえないと思っています。
それくらい、リスクの高いことであると言えるとも思います。
良い施設もたくさんある反面、あまり良くない施設も存在していると思うからです。
見学では、施設そのものだけではなく、職員と子どもの関わり方にも注目してみましょう。
たとえば、
「先生は子どもの話を聞いているか」
「子どもが嫌がったときに無理に参加させていないか」
「子どもの行動を否定するだけになっていないか」
「困っている子どもに職員がどう対応しているか」
といったところです。
もちろん、見学の日だけですべてを判断することはできません。
それでも、実際の空気感を見て感じることで、ホームページやパンフレットだけではわからないことが見えてきます。
また子供が実際に行ってみて、体験できればしてみると、そこの雰囲気をどう感じるか、通えそうかどうかがわかるのではないかと思います。
他に通っている子供達の様子や、我が子と関わることになった時になじめそうか、うまくやっていけそうかどうかも見ておきたいですね。
ただ正直なところ、通ってみて初めてわかること、通ってみないとわからないこともたくさんあります。
どんな施設も最初から自分の施設を悪く言うことはあまりないので、入ってみて気づくことがたくさんある場合もあります。
それでも、そういったことを少しでも防ぐ為にも、必ず見学には行っておきましょう。
実際に通っている子どもたちの様子を見る
見学時には、可能な範囲で実際に通っている子どもたちの様子も見てみましょう。
「楽しそうにしているか」だけを見る必要はありません。
むしろ、
- 子どもが安心して過ごせているか
- 職員が子どもの個性に合わせて対応しているか
- 子ども同士のトラブルにどう対応しているか
- 活動への参加をどのように促しているか
- 一人で過ごしている子にも適切に目が向いているか
- 子供への関わり方が自分が求める関わり方と合致しているか
などを見ると参考になります。
子どもによって性格も発達段階も違うため、「他の子と同じようにできているか」を比較する必要はありません。
「この環境なら、うちの子も安心して過ごせそうかな?」
という視点で見てみましょう。
うちの場合は、複数の施設に入ってみて、「こんなに優しく丁寧に接してくれているんだ」と好意的な気持ちになったこともあれば、「こんな風な対応を受けるんだ」と驚いてしまうような関わりがあったこともありました。
例えば子供の食事や着替えなどの自立の促し方などで、ややスパルタ方式というか、なんでも子供に自分でやらせることが正しい、というような考えの強い施設に通ったことがありました。
その時は結局は、自分の中での良いと思う関わりがそういったものではなかった為、それが受け入れられずに辞めてしまったことがありました。
就学までの間の子供の時間、その間に受ける関わりというのは、子供のその後の人格形成や発達に大きく影響を与える大切なものであると思います。
なのでそういった施設と自分の中での、方向性や望むことの違いがある場合は、納得がいくまで話し合うなどしていく必要があるし、それが合わない場合は施設をやめてしまっても仕方ないこともあるな、と感じたできごとでした。
職員に何でも質問してみる
見学では遠慮せず質問して大丈夫です。
むしろ、契約前に気になることを確認しておくことが大切です。
たとえば、
「子どもが活動に参加したくない時はどうしますか?」
「癇癪が起きた場合はどのように対応しますか?」
「トイレや食事の支援はありますか?」
「保護者にはどのように子どもの様子を伝えていますか?」
「幼稚園・保育園との連携はありますか?」
「発達について気になることを相談できますか?」
などです。
質問への答えだけではなく、質問に対して職員がどのように向き合ってくれるかも見ておきたいポイントです。
聞いても面倒くさそうにしたり、適当に答えられたり、そんな施設は絶対にやめておきましょう!
子供にも必ず同じような対応をしていると思われます。
保護者とのコミュニケーション方法を確認する
児童発達支援は、施設の中だけで完結するものではありません。
家庭での様子と施設での様子を共有することで、子どもへの理解が深まることがあります。
そこで、
「連絡帳はある?」
「アプリで連絡する?」
「送迎時に先生と話せる?」
「定期的に面談がある?」
「家庭で困っていることを相談できる?」
などのポイントについても確認しておきましょう。
保護者が相談しやすい環境かどうかは、長く通う上で重要です。
また、施設によっては子供への支援に手一杯で、親との面談の時間がとれなかったり、対応が難しい場合もあります。
私の場合は困りごとや悩み事を相談したい、普段の施設での本人の様子も聞いて家での生活でも生かしていきたいと思っている方なので、施設の人が面談をしてくれるかどうかというのは大切なポイントになっています。
ただそこは連絡ノートや送迎時の短時間のスタッフさんとの会話だけで問題ないという親御さんもいると思うので、それぞれが望む支援をしてくれる施設を探すのが1番良いのかもしれません。
「施設の強み」だけではなく「苦手なこと」も聞いてみる
見学すると、施設側からさまざまな特徴を説明してもらえると思います。
その時に、
「こちらの施設では、どんな子が利用していますか?」
だけでなく、
「逆に、どんな支援は難しいですか?」
と聞いてみるのもおすすめです。
施設にも得意分野や対応できる範囲があるので、すべての子どもに万能な施設があるわけではないようです。
だからこそ、子どもの特徴と施設の支援内容が合っているかを確認することが重要なのです。
実際に、昔支援者の人から言われて印象に残っていることとしてあるのが、「100点満点の施設は存在しない」という言葉です。
全てが親の思い通り、望み通り、という施設は、これまで探してきても確かにありませんでした。
例えば、職員の対応は手厚いけれど提供される食事は給食ではなく業者のお弁当だとか、送迎はしてもらえるけれど 職員との面談の機会は少ないとか、外遊びが多く体を動かせるけれど リハビリなど療育的な支援はあまり受けられない、とか。
もしかたら、親が望む支援を100%受けられる施設もどこかには存在しているのかもしれません。
ただ私はこれまで通った中では見つけられませんでした。
なので やはり優先順位や譲れないポイント、子供にとっての必要性、施設の強みや弱みなどを考えて、母子に合った施設を選ぶことが必要になってくると思われます。
「親が通わせやすいか」も大切
施設選びというと、どうしても「子どもにとって良い場所か」という視点だけになりがちです。
もちろん、それは重要です。
しかし、同じくらい大切なのが、家庭にとって無理なく続けられるかということです。
距離、送迎、利用時間、料金、保護者参加の頻度などを考えてみましょう。
毎回保護者の負担が大きすぎると、利用を続けることそのものが難しくなる可能性があります。
「子どもに合っているか」と「家庭が続けられるか」。
この2つのバランスを考えることが大切です。
子供を支えているのや親だし、親も子供に支えられています。
なので、双方が納得して好意的に捉えられる施設に通えるのが1番ですね。
児童発達支援の見学で確認したいチェックリスト
見学前に、次の項目をスマートフォンなどにメモしておくと便利です。
基本情報
- 対象年齢
- 利用している子供達の状況、診断名
- 利用可能な曜日
- 利用予定日以外でも振替利用が可能か
- 利用時間
- 定員
- 実際の利用者数
- 空き状況
- 送迎の有無
- 送迎範囲
- 利用料金以外に必要な費用
- 何人くらいのスタッフが見てくれているのか
- 食事やおやつの提供の有無、内容
- 放課後デイサービスの併設の有無
- 施設としての経歴
- 他施設との連携の有無
支援内容
- 個別支援の内容
- 集団活動の内容
- 言葉・コミュニケーションへの支援
- 運動面への支援
- 生活習慣への支援
- 就園・就学に向けた支援
- 保護者への相談支援
- 園や医療機関などとの連携
- 外遊びはあるか、内容
- 言語・作業療法士などのリハビリ専門職による支援は受けられるか
子どもへの対応
- 癇癪への対応
- 切り替えが苦手な場合の対応
- 感覚過敏への配慮
- 他児とのトラブルへの対応
- 活動に参加できない場合の対応
- 動画などの利用の有無
保護者との関係
- 連絡方法
- 面談の頻度
- 家庭での相談方法
- 支援内容の説明方法
- 支援計画の説明の有無、頻度
- スタッフの保護者への関わり方
このリストを使って複数の施設を比較すると、「なんとなく良さそう」ではなく、具体的な違いが見えやすくなるのではないかと思います。
児童発達支援は「見学してから決める」のがおすすめ
施設選びで迷ったら、最初から1か所に決める必要はありません。
気になる施設を2~3か所ほどピックアップして、それぞれ見学してみるのが1番いいのではないかと思います。
実際に比較すると、
「A施設は距離が近い」
「B施設は個別支援が充実している」
「C施設は送迎がある」
というように、それぞれの特徴が見えてきます。
そして、最終的には、
「この施設なら、子どもが安心して通えそうか」
という視点を大切にしましょう。
私は子供を児童発達支援施設に通わせるにあたって、10か所近くの児童発達支援施設を見学してきました。
その中で感じたことは、本当に施設によって全ての条件が異なるということです。
同じような施設というのは1つもなかったように思います。
なので、自分の子供を通わせるとなったら、情報収集、見学、比較検討をするのは、絶対に必要だと思われます。
親ができることは「子どもを変えること」だけではない
児童発達支援を利用するとき、「子どもができることを増やさなければ」と考えて、頑張りすぎてしまう保護者もいるかもしれません。
しかし、支援の目的は、子どもを周囲に合わせることだけではありません。
子どもが安心して生活できる環境を整えたり、得意な方法でコミュニケーションがとれるようにしたり、困ったときに周囲へ助けを求められるようにしたりすることも、とても大切です。
「どうすれば子どもがもっとできるようになるか」だけではなく、
「どうすればこの子が安心して過ごせるか」
「どうすれば親子で無理なく生活できるか」
という視点も持っておきたいところです。
児童発達支援を探すときは、まず相談することから始めよう
「何から始めればいいかわからない」という場合は、住んでいる自治体の相談窓口に相談するところから始めてもいいかもしれません。
また、子どもの発達について相談している医療機関や保健センター、保育園・幼稚園などから情報を得られる場合もあります。
大切なのは、一人で施設探しから手続きまですべて抱え込まないことです。
「こんなことを相談していいのかな?」
と思うような小さな疑問でも、まずは相談してみましょう。
初めは勇気がいるかもしれませんが、調べてみると保健センター、発達相談センター、保育士さんや心理士さんの相談など、自治体での悩み相談の窓口は意外とたくさん開かれているかもしれません。
童発達支援を利用するなら、こんな本もおすすめ
児童発達支援に通い始めると、「施設ではどんな支援をしてもらえるんだろう?」だけでなく、「家ではどう接したらいいんだろう?」と悩むこともありますよね。
そんなときは、発達や子どもとの関わり方について書かれた本を読んでみるのもおすすめです。
ここでは、児童発達支援を利用している方や、これから利用を考えている保護者の方が読みやすい本を3冊紹介します。
『我が子が発達障害だとわかったら絶対に知っておきたいこと』
「子どもの発達について、まず基本的なことから知りたい」という方におすすめの一冊です。
発達障害について調べ始めたばかりだと、インターネットには情報が多すぎて、「結局、何を知っておけばいいの?」と迷ってしまうこともあります。
この本は、発達障害について知っておきたい基本的な情報を整理して学びたいときに役立ちます。
児童発達支援を利用することになったけれど、発達についてまだよくわからないという方は、最初の一冊として手に取ってみてはいかがでしょうか。
『発達が気になる子の子育て10か条』
児童発達支援に通うようになると、施設での支援だけではなく、家庭での子どもとの関わり方について考える機会も増えてきます。
「子どもにどう声をかければいい?」
「できないことを無理にやらせたほうがいい?」
「子どもの得意なことをどう伸ばしてあげればいい?」
そんな疑問を持っている方に参考になる一冊です。
子どもの発達を理解しながら、日々の子育てでどのように関わっていけばいいのかを考えるきっかけになります。
「児童発達支援で教えてもらったことを、家庭でも活かしていきたい」という方にもおすすめです。
『発達障害の子を伸ばす魔法の言葉かけ』
子どもへの「声かけ」に悩んでいる方におすすめしたい一冊です。
子育てをしていると、「早くして」「どうしてできないの?」など、つい強い言葉をかけてしまうことがあります。
でも、子どもによっては、言葉の伝え方を少し変えるだけで受け取りやすくなる場合があります。
この本では、子どもとの日常的なコミュニケーションについて考えるきっかけを与えてくれます。
児童発達支援で子どもへの声かけについてアドバイスを受けた時に、「家庭ではどうすればいいんだろう?」と感じた方にもおすすめです。
まとめ:児童発達支援は「子どもと家庭に合う場所」を探そう
児童発達支援は、発達や生活上の支援が必要な未就学の子供に対して、日常生活や社会生活につながるさまざまな支援を行う場所です。
施設選びでは、単純に「評判がいい」「家から近い」という理由だけで決めるのではなく、
- 子どもに合った支援内容か
- 施設の雰囲気は合っているか
- 職員と子どもの関わり方はどうか
- 他の子どもたちはどのように過ごしているか
- 送迎は利用できるか
- 家庭から無理なく通える距離か
- 保護者が相談しやすいか
- 幼稚園・保育園などとの連携があるか
などを確認してみましょう。
そして、できれば複数の施設を見学して比較してみることをおすすめします。
「一番有名な施設」や「一番人気の施設」が、必ずしも自分の子どもに合うとは限りません。
大切なのは、子ども本人が安心して過ごせて、保護者も無理なく利用を続けられる場所を見つけることです。
焦らず、子どもの様子を見ながら、家庭に合った児童発達支援を探していきましょう。

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